第100回記念二科展(絵画部、彫刻部、デザイン部、写真部の4部門で行う美術公募展)を、2015年9月2日(水)から14日(月)まで、東京都港区・国立新美術館で開催しました。展覧会場には創立会員・特別会員・会員・会友の466作品と一般公募の入賞・入選全884作品、合計1,350作品を展示し、延べ約10万2千人のみなさまにご来観いただきました。
■第100回記念二科展 特別展示
二科展は今年、100年目の節目を迎えました。第100回記念二科展の開催にあたり、1階展示室4室・5室では、伝統(絵画部・彫刻部)、現在(デザイン部)、未来(写真部)へと展望するコンセプトで、4部門が協調して特別展示を行いました。
4室には日本近現代美術史における二科展の意義を世に提示すべく公益社団法人二科会の歴代理事長および多大なる功績を残された洋画家・彫刻家(23氏)の作品を、5室にはデザイン部と写真部がコンセプトに基づいた作品を展示しました。
写真部は「未来へ残したい風景」と「未来を感じさせる子どもたち」をテーマに、全国47支部559名から寄せられたたくさんの写真を大型パネルにレイアウトするとともに、3Dソフトで制作した映像を上映しました。
■4部門会員有志コラボ展示
2階の休憩室A・B・C・Dで、絵画・彫刻・デザイン・写真4部門の会員有志によるコラボ展示を開催しました。「あそび」をメインテーマに、グループ参加による作品や、サブテーマ「ネコ100態」によせて会員110名がイメージしたネコたちが大集合、写真部からは会員有志30名が参加しました。
■ギャラリートーク
展示室では毎年恒例のギャラリートークを会期中最初の土曜日と日曜日に開催しました。写真部会員が二科賞をはじめ一般公募の入賞作品を中心に解説を行い、両日とも多数の参加者が集まりました。
【第1回】9月5日(土) 13:30〜 藤森順治会員・鈴木洋一会員
【第2回】9月6日(日) 10:30〜 天内紀元会員・佐藤ちえ子会員
■二科ショップのチャリティーコーナーに写真部も参加
会期中の展示室1階「二科ショップ」では絵画部、彫刻部、デザイン部、写真部の会員作品をチャリティー販売するコーナーを設け、写真部は特別会員・会員・会友有志84名が額装写真や写真集、ポストカードなどを提供しました。この純益は、公益社団法人二科会からNHK厚生文化事業団と福島県南相馬市総務部市民支援復興課に寄付いたしました。